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健康まめ知識

「側弯症は早期発見が大事に」分類や原因、予防方法についてご紹介します

今日は側弯症についてのお話を。側弯とは真っ直ぐ身体を支える背骨が右に左に歪んでしまう症状のことを言い、その側弯の状態のうち一定の角度以上に歪んでいるものが側弯症と呼ばれます。

側弯症について

(画像出典:南江堂 整形外科学)

側弯症の原因や分類

側弯には、生まれつき脊椎肋骨の奇形により起きるものと、生後さまざまな要因で起きるものがあります。前者を先天性側弯、後者を後天性側弯といいます。ここでは、そのうち後天性側弯についての原因や分類についてお話していきます。

機能性側弯症とは

後天性側弯のうち、日常の姿勢の悪さやアンバランスに偏った筋肉の使用状態が続いて、また腰痛や坐骨神経などの痛みから反射的防御的に、側弯状態が起きるものを機能性側弯症といいます。これは上記様々な要因で一時的に側弯が起きているもので病気ではなく、ストレッチをしたり、痛みなどの原因が解消されたりすると自然に側弯状態も快方に向かいます。

構築性側弯症とは

後天性側弯のうち「椎骨や椎間板に変形があって起きるもの」を構築性側弯症といいます。変形により関節が固まってしまうためストレッチなどで弯曲が改善されることはありません。成長期に起きた場合は骨の成長が止まるまで症状も進行するという特徴があります。

側弯症には、原因がはっきりしたものとしないものがあるのですが、原因がはっきりしないものを「特発性側弯症」と呼び、側弯症のうちの80%~90%は、この「特発性側弯症」と言われています。特発性側弯症は発生した年齢により、

乳幼児側弯症(3歳未満に発症するもの。男児に多く、また、左凸の側弯が多い)

若年性側弯症(3歳~10歳までに発症するもの。左胸椎側弯が多い。性差はなく、一般的に急速に進行する症例が多い)

思春期側弯症(11歳以上に発症するもの。特発性側弯の中で一番多く見られ、圧倒的に女子に多い。右凸の胸椎側弯が多く、年齢が若いほど進行し、骨の成長が止まると進行もほぼ停止する)

の3つに分類されます。また、構築性側弯には特発性側弯症以外に、神経疾患(小脳疾患、ポリオ、筋ジストロフィーなど)が原因で起きるものもあります。

側弯症の治療には早期発見が大事

側弯が初期の場合は、痛みなどの自覚症状を感じないことも多く、気づかないうちに症状が進行してしまうと手術が必要になる場合もあります。機能性の側弯も特発性の側弯も、日常の定期的な運動や姿勢を維持する筋肉を鍛えることにより、症状の改善や進行を遅らせる手助けをすることができます。

また、症状が進行している場合は装具療法や手術療法が必要になる場合もありますので、症状が気になる場合はお早めに専門の医療機関を受診されてみてください。

参考文献

医学書院 標準整形外科学

南江堂 整形外科学

NHK出版 これだけは知っておきたい肩・腰・ひざの痛み

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